お客様の会社に訪問し、具体的な商談ではなく、挨拶目的の面談を1時間したとしよう
ここで果たすべき責任は「1時間分以上の価値を提供すること」だ
社会人であれば、みな時間はとても貴重な資源である
先方にとって、
「1時間をあなたに提供した結果、それに値するリターンがあったのかどうか」
は、あなたの大きな評価指標となる
「業種は異なりますが、~という工夫をされている会社がありまして、貴社でも応用できるのではないでしょうか?」
というような業績アップのヒントの提供ができればいいのだが、経験の浅い営業担当では難しいだろう。
そのような方にお勧めしたいのが「本の紹介」
多数出版されているビジネス書には当然ハズレもある。
ハズレを引いてしまうと、本の代金だけでなく、読むのに要した時間ももったいない。
ビジネス書選びのヒントを提供するのも、立派な価値だろう。
また、逆に先方のおすすめの本を聞き、後日読んだ感想を述べれば、きっと先方も喜んでくれる。
ここまでは「挨拶訪問だとしたら」という前提で書いてきたが、商談・提案でも同じことである。
「1時間を提供したに値する提案内容だったのか」
仮に失注したとしても
「いい提案だけど、今回はちょっと・・・」なのか「検討に値しない」のか
こちらにとっては失注に変わりなくても、先方にとっては
「1時間を提供したに値する提案内容だったのか」
は大きな問題だ。
商談にしても、雑談にしても、いただいた時間以上の価値を提供することを心がけよう。