今回は営業とは直結しないが、心遣いなどについて書こう。
自分の父が亡くなったときのこと。
父が使っていたクレジットカードの会社に電話し、
「本人が亡くなったので解約したい」
と申し出たところ、解約届の用紙が送られてきた。
しかし、その用紙を見てびっくり。
「名義人ご本人様の直筆にて記入してください」
と書いてある。
それを見た私の母は怒っていた。
あの世までサインをもらいに行けと!?
厳密には、小さく
「ご本人様が記入できない場合は理由を書いて下さい」
の注意書きはあるのだが、それにしても無神経だろう。
死亡時の解約届のみ、別の書式を用意すればいいだけのはずなのに。
きっとそれほどのコスト増にはならないだろう。
「気遣い」「信用とコストのバランス」という面でこの会社に問題があるのは確かなのだが、おそらく組織にも問題があるんだろう。
きっとこのカード会社は、これについてのクレーム電話を多く受けているに違いない。
そして、電話のオペレータからは「書式の改善など、何とかしてほしい」と上に対しての要望が出ていると思う。
その要望に対し、
「あなたたちが謝ればすむ話だから」
という感じで問題を放置しているのだろうか。
以上、小さなコストをケチって、大きく信用を落としてしまった会社のお話でした。