自分はほとんど料理をしないのだが、先日大根のかつら剥きをしていて、
プラスの動機づけとマイナスの動機づけの話を思い出した。
ビジネスにしても、子供の躾にしても、何らかの行動を促す場合、大きく分けて
「プラスの動機づけ」と「マイナスの動機づけ」
がある。
もう少し具体的には
「○○したらごほうびがもらえる」 と 「○○しなかったら罰が与えられる」
のような表現だ。
果たして、どっちがいいのだろうか?
直接的に強い動機づけとなるのはマイナスの動機づけなのだが、
(銃をつきつけられて「手を上げないと撃つよ」と言われたら、おとなしく手を上げるでしょう)
会社で社員の行動を促したい場合や、子供の躾など、
「長期的に、本人が楽しんでその行動をとることを促したい」場合は、プラスの動機でなければならない。
会社の例なら
プラス : 「目標を達成したら、インセンティブがもらえる」
マイナス : 「目標を達成しなかったら、給料からペナルティが差し引かれる」
子供の躾なら
プラス : 「がんばって勉強したら、将来大好きな飛行機のパイロットになれるよ」
マイナス : 「勉強しないと、立派な人になれないよ」
プラスの動機づけであれば、ワクワク感が出てきて、その行動が「快」と感じるようになり、
長期的にはもともとの動機づけと関係なく、その行動をとることが好きになってくる。
しかし、マイナスの動機づけだとシブシブの行動で楽しくない。
長期的にもやっぱり楽しくないわけだ。
ちなみに、マイナスの動機づけには
「勉強し”ない”と、立派な人になれ”ない”よ」
のような感じで、否定形の表現が複数入ってくるが、
子供にはついつい使ってしまいがちではないだろうか?気をつけよう。
さて、なぜこの話を大根で思い出したのか。
筆者は子供のころ母親に
「料理を覚えないと将来ひとり暮らししたときに困るよ」
と動機づけされていたのだが、やはり料理を覚えようとしなかった。
しかし
「料理ができるようになると、将来女性にモテるよ」
と動機づけしてくれれば、ちょっとは料理もできるようになったのではないかと・・・。