戦線#9 プラスの動機づけと、マイナスの動機づけ

自分はほとんど料理をしないのだが、先日大根のかつら剥きをしていて、

プラスの動機づけとマイナスの動機づけの話を思い出した。

ビジネスにしても、子供の躾にしても、何らかの行動を促す場合、大きく分けて

「プラスの動機づけ」と「マイナスの動機づけ」

がある。

もう少し具体的には

「○○したらごほうびがもらえる」 と 「○○しなかったら罰が与えられる」

のような表現だ。

果たして、どっちがいいのだろうか?

直接的に強い動機づけとなるのはマイナスの動機づけなのだが、

(銃をつきつけられて「手を上げないと撃つよ」と言われたら、おとなしく手を上げるでしょう)

会社で社員の行動を促したい場合や、子供の躾など、

「長期的に、本人が楽しんでその行動をとることを促したい」場合は、プラスの動機でなければならない。

会社の例なら

 プラス  : 「目標を達成したら、インセンティブがもらえる」

 マイナス : 「目標を達成しなかったら、給料からペナルティが差し引かれる」

子供の躾なら

 プラス  : 「がんばって勉強したら、将来大好きな飛行機のパイロットになれるよ」

 マイナス : 「勉強しないと、立派な人になれないよ」

プラスの動機づけであれば、ワクワク感が出てきて、その行動が「快」と感じるようになり、
長期的にはもともとの動機づけと関係なく、その行動をとることが好きになってくる。

しかし、マイナスの動機づけだとシブシブの行動で楽しくない。
長期的にもやっぱり楽しくないわけだ。

ちなみに、マイナスの動機づけには

「勉強し”ない”と、立派な人になれ”ない”よ」

のような感じで、否定形の表現が複数入ってくるが、

子供にはついつい使ってしまいがちではないだろうか?気をつけよう。

さて、なぜこの話を大根で思い出したのか。

筆者は子供のころ母親に

「料理を覚えないと将来ひとり暮らししたときに困るよ」

と動機づけされていたのだが、やはり料理を覚えようとしなかった。

しかし

「料理ができるようになると、将来女性にモテるよ」

と動機づけしてくれれば、ちょっとは料理もできるようになったのではないかと・・・。

「しあわせ企業づくり」のシステム屋、ハートビートシステムズ