トンネル工事をメインとした建設業における、作業日報をベースとした給与計算システム 鉄名建設(株)様

名古屋市の鉄名建設(株)は、日本全国のトンネル、高架橋の建設を手掛けている会社です。
特にトンネル工事においてはNATM(新オーストリアトンネル工法)を軸に、インバートストラットなど様々な工法を駆使して、北海道から西日本まで新幹線や高速道路の、規模が大きく、より安全性の要求水準の高い数々のトンネルを通し、日本の交通インフラの整備に大きく貢献されています。
経営理念として
・誠意と努力をもって、最高の建造物を地域に遺し、社会に貢献する
・会社に働く人々の能力と生活福祉の向上に努め、会社の発展と一人一人の幸せの一致をはかる
を掲げられていますが、正にこれらを追求されている会社です。

ハートビートシステムズでは同社に、作業日報をベースとしたクラウド型の給与計算システムを提供させていただいています。

トンネル工事の場合、トンネルの最先端で掘り進む人、掘った岩や土を外に運び出す人、トンネルの壁面を整えていく人など、様々な役割の作業員の方々が作業されます。

トンネル工事における最先端部は「切羽(きりは)」と呼ばれますが、ここで掘り進む作業をする作業員は、一般的に出来高給で計算されます。つまり、どれだけ掘り進む作業が進捗したかで給与が決まります。とは言っても、特にNATMにおいては進捗は単純に「何メートル」ではありません。トンネルを掘り進むには、まず、ダイナマイトを挿入する穴を掘り、その穴にダイナマイトを入れ、発破し、砕かれた岩をどけ、アーチ状の支え(支保工)を設置し、壁にコンクリートを吹付け、トンネルが崩落しないようロックボルトを打ち込み、さらにコンクリートを吹き付ける。というような作業がなされます。また、大きなトンネルでは、トンネル断面を全て均等に掘るのではなく、断面の上半分と下半分を分けて掘り進みます。
そうなると、作業としては進捗しているが、掘り進んだ距離としては進んでいないというケースもあります。また、それぞれの作業は、比較的工数のかかる作業もあれば、そうではない作業もあります。したがって、給与のベースとなる出来高を算出するには、それぞれの作業の出来高を、所定の必要工数(難易度)を考慮して積み上げなければなりません。

現場では、各作業員の勤務時間とともに、これらの作業進捗をシステムに作業日報として登録します。このデータをもとに、作業員毎の給与体系(出来高給あるいはそれ以外)に基づいて、その日の給与を計算し、日毎の給与を合算して月間の給与を計算し、所得税、住民税、社会保険料については「PCA給与」とデータを連携して算出した後、給与明細を作成し、希望する方には、給与明細に所定の閲覧パスワードをかけたPDFファイルをメール送信するところまで、弊社のシステムにて行っています。

また、作業日報のデータをもとに、各現場、各工程、各作業(トンネル最先端の切羽以外でも、後方で機械を動かしたり、ズリ(切羽で発生した岩石)を運搬したり、トンネルの内面を整えたりと、様々な作業があります)で、どれだけ労務費が発生したかを集計し、原価管理にも役立てています。

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建設業における営業管理、原価管理、請求管理の業務システム 北越産業(株)様

新潟県新潟市の北越産業株式会社は、ビル、マンションなど建物の基礎から外壁、屋根、内装工事、建物以外にもプールや公衆トイレ、地盤改良など、様々な工事に対応している建設会社です。2022年には創業、設立から50年を迎え、多くのお客様、建設会社様、設計事務所様から信頼を得ています。

「我々は自慢したくなる街づくりのスペシャリスト軍団」を経営理念に掲げ、社員ひとりひとりが、何かしらの分野で誰にも負けないスペシャリストとして活躍し、街づくりに貢献しています。 また、グループ会社である新潟県阿賀町の北越ファーム株式会社では、えごまを栽培して搾油し、純国産えごま油「狐の嫁入り」として販売しています。また、純国産つばき油「越後つばき」も販売するようになりました。

ハートビートシステムズでは同社に、営業管理、原価管理、請求管理を行う業務システムを提供させていただいております。 同社では、建設物件情報を早期につかみ、設計事務所に自社の工法を提案し、設計に折り込んでいただく、いわゆる「スペックイン営業」がメインの営業のスタイルです。いつ、誰が、どの顧客に訪問し、どのような話をしたのかを営業日報としてシステムに登録し、管理者としての営業活動状況の把握だけでなく、相互のアドバイスを促進しています。また、顧客に対し営業担当者が変更となる場合も、新しい担当者は、その顧客とは、これまでどのようなやりとりをしてきたのかを時系列で確認することができ、引継ぎをスムーズにすることができます。

また、これらの情報はスマートフォンからでも登録、参照ができます。営業の際に、出先からでも顧客とのこれまでの商談の履歴を確認することができ、営業管理者は出張先でも今日の営業活動状況を確認することができます。

北越産業が手掛ける物件は、工期が数か月かかるものがほとんどです。受注した建設物件については、予算原価を登録し、仕入先、協力会社からの請求情報と、その建設物件に紐づく直接経費をベースに実績原価を集計し、予算原価に対する実績原価の割合と、実績工事の進捗率とのバランスを見ての原価管理を行っています。 また、工期が長いため契約先への請求は、契約金額に対し、複数回に分けて請求することがほとんどです。これに対し、請求漏れ、請求遅れが発生しないような管理も行っています。

北越産業株式会社様のWEBサイト

純国産えごま油・つばき油のオンラインショップ「北越shop」

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製造業の棚卸

どの商品が、どこに、何個あるのか
棚卸はあたりまえの業務ですが、製造業の棚卸は複雑です。
完成品はまだしも、
・A工程まで完了している仕掛品は、単価をどう評価するか
・では、B工程まで完了している仕掛品はどうなのか

と、仕掛品の在庫金額の評価をしなければなりません。
「仕掛品の単価は、一律で販売単価の50%とする」
のような基準であれば、それほど大変ではないのですが、
できる限り、実際に発生した原価を反映させた単価を適用するとなると大変です。
また、棚卸の際、棚卸表を持って回り、実数をカウントしてそれを記入していくのが一般的ですが、棚卸表は現場(部門・工程)ごとに出力され、それぞれの数量は本体いくつあるべきなのかが棚卸表に記載されていると、棚卸作業が楽になり、ロスにその場で気づくことができます。

理論在庫数を記載した棚卸表

また、棚卸結果にも実数、評価額のほか、理論在庫数・帳簿在庫数(いくつあるべきだったのか)も記載されると、ロス、入力ミスが把握できます。

実際の発生原価に即した棚卸結果

ハートビートシステムズでは、在庫データのほか、作業実績データ、原価データをもとに
理論在庫数を記載した棚卸表を出力し
実際の棚卸数量から、それぞれの原価金額を算出します。
スピードはもちろんのこと、より正しく在庫金額をつかむ。
そんな製造業の棚卸を支援します。

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製造業における原価計算

原価低減活動、原価企画、既存品をベースにした新規品の見積りの際には、現状の原価はどうなっているのか?を正しくつかむ必要があります。
材料費は?労務費は?減価償却費は?外注費は?
あるいは間接労務費などの製造間接費は?
それらの原価は、どの工程で多く発生しているのか?
あるべき姿(予定原価)と比較してどうなのか?
最近の推移はどうなのか?

・基本は「実際原価計算をベースにした個別原価計算(ロット別、カンバン別など)」。
 ですが、原価発生情報を作ることが困難な要素は標準原価を適用。
 つまり、原価の正確性と原価計算業務の工数のバランスが最適となる原価計算ルールを設計します。
・既存の生産実績を管理するシステム、給与計算システム、減価償却システムなどとデータを連携し、できるだけ「原価計算のためのデータ入力」は軽減させるようにしています。
・「Aさんの人件費は、部門1と部門2にて、6:4で負担」のような計算も可能。
・製造原価の算出だけでなく、既存製品に類似した新規品の見積りにも活かせるよう、本来は販管費の科目を原価に含めることも可能です。
 したがって「原価計算用の原価」、「見積用の原価」など、対象科目の異なる2種類の原価を計算することも可能。

実際原価計算をベースとした個別原価計算

このような原価計算の仕組みをコンサルティングし、さらに実現するシステム構築をハートビートシステムズは支援しています。

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